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ご挨拶

代表ご挨拶

河野産業株式会社のホームページヘお越しいただき、誠にありがとうございます。
当社は、昭和23年の創業以来、七十余年にわたり地域の皆様に支えられながら歩んでまいりました。
私たちは、先代より示された、最澄の言葉「一隅を照らす」の精神を胸に、それぞれが自らの持ち場で誠実に努め、そして、小さな努力の積み重ねが、自分たちの会社や社会全体の明るさにつながることを信じて日々の業務に取り組んでいます。
また、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの理念に学び、お客様、取引先、地域社会、そして共に働いてくれる社員さん、すべてにとって価値ある企業であることを目指しています。
これからも変わらぬ信頼と、時代に即した挑戦を続けてまいります。

代表取締役社長 河野 武司

専務ご挨拶

平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
私たちが取り扱う主力商材の一つである包装資材は、「モノの移動」がある限り、世界中どこにおいても必要不可欠なものです。経済のグローバル化が進む今日、福岡を拠点とする一企業として、常に国際情勢を深く洞察し、変化の潮流を的確に捉えた経営を実践してまいります。
一方で、日本国内に目を向ければ、人口が減少する中、東京・大阪・福岡といった都市部に人が集中する傾向が強まっています。それは日本全体で見れば、あくまで一部地域への偏りに過ぎず、国力の減退は進む一方です。だからこそ私たちは、この福岡の地から九州、そして日本経済全体に、前向きなエネルギーを届けられる企業でありたいと考えています。
経済活動を通じて社会に貢献することはもちろん、私たちは、現代の日本が抱える深刻な社会課題にも目を向けなくてはなりません。その中で私が個人的に胸を痛めている課題の一つが、G7諸国の中で日本の若年層の死因トップが「自殺」であるという現実です。
このような厳しい時代にあって、私たち経営者が果たすべき役割は、未来が希望に満ちたものであることを子どもたち・若者たちに示すことだと考えています。そのために弊社ができることは、社員一人ひとりが「この会社で働いて良かった」と心から思える職場環境をつくること。そして、「この会社と取引できて良かった」と実感いただける企業を増やし、信頼あるパートナーシップを広げていくことだと思います。その積み重ねが、人と人とのつながりを深め、絆の強い家族を育み、志豊かな若者が増える一助になると信じています。
これからも、人と社会に誠実に向き合いながら、地に足をしっかりとつけ、空を見上げる経営を貫いてまいります。

取締役 河野 晴信

現代にも受け継がれる
創業者の言葉

戦後の混乱が色濃く残る時代。 藁工芸品の倉庫番として働いていた創業者・河野利隆は、たった一人で河野産業を立ち上げました。
その歩みの中で大切にしていたのは、「一隅を照らす」「人間万事塞翁が馬」など、人生の本質を捉えた言葉の数々です。
困難に直面するたび、それらの言葉が支えとなり、進むべき道を静かに指し示してきました。
創業から70余年が経った今も、こうした“先人の知恵”は、河野産業の根幹に息づいています。

  • 一隅を照らす

    最澄

    目の前の役割にまっすぐ向き合うことが、やがてまわりを明るく照らす力となって広がっていく。

    夜中、縄を1玉のみであっても丁寧に承った創業当時の姿勢は、今の河野産業の基盤となっています。
    社員一人ひとりの個性や得手不得手を尊重し、それぞれが自らの持ち場で輝ける会社を目指しています。

  • 人間万事塞翁が馬

    『淮南子』より

    幸か不幸かは、すぐには分からない。すべての出来事を受け入れ、しなやかに歩みを重ねていく。

    創業後伸び悩んでいたところ、創業者の誠実な対応が倉庫番時代からのお客様によって口コミで広まり、約2年後には状況が好転したという逸話があります。
    好調な時は気を引き締め、不調な時は腐らず歩みを止めない着実さは不変です。

  • 我以外皆我師也

    吉川英治

    すべての人が自分の師となる。
    すべての出会いが気づきを生み、自分を磨く糧となっていく。

    今まで自分の身に起きてきたことは、幸も不幸も全て自分の行動の結果です。
    謙虚に今を積み上げてよりよい未来につなげるため、社内でも上下関係なくお互いから学ぶ姿勢や、教え合える環境を大切にしています。

  • 受領は倒るる所に
    土をつかめ

    『今昔物語集』より

    倒れた場所でもなお、手に触れるものをつかみ取る。 その経験や学びが、次への力となっていく。

    転んでもただでは起きない。たとえ失敗しても、何かを掴んで立ち上がり、次に活かす姿勢を大切にしています。
    困難な状況から教訓を得て、チャンスに変えていく精神が、会社、そして社員一人ひとりに根付いています。

  • 人は見るもよし見ざるも良し
    我は咲くなり

    武者小路実篤

    誰にどう見られようとも、自分の花を咲かせる。その在り方を貫くことに意味がある。

    他者の視線や承認欲求に惑わされず、自らに誇りと信念を持って歩む。こうした姿勢は、現代社会においても揺るがぬ価値を持つと私たちは考えます。
    創業者より受け継いだ、思い入れがより一層強いメッセージです。